
「トイレを流した後、いつまでもタンクの中からチョロチョロと水の音がする…」
「便器の中に、うっすらと水が流れ続けている…」
こうした症状に心当たりはありませんか?
今回は、そんなトイレの水漏れトラブルの修理現場をご紹介します。
放置すると水道代にも影響するこの問題、プロの技でスッキリ解決していきましょう!
今回の修理内容
- 症状: トイレタンク内の水が止まらない。
- 原因: タンク内部品の経年劣化。
1. 修理前:水漏れの原因はタンク内部にあり!
まずは、修理前のトイレタンクの中を見てみましょう。

▲【Before】 長年の使用で、部品全体が水垢で変色し、劣化が進んでいます。
タンクの蓋を開けると、このような状態でした。
プラスチック部品は茶色く変色し、本来の動きができなくなっている可能性があります。
トイレの水が止まらない原因の多くは、このタンク内にある部品の劣化です。主に、
- ボールタップ
タンクに水を給水し、一定の水位で止める装置。この部品が故障すると水が止まらなくなります。 - フロートバルブ(ゴムフロート)
タンクの底で排水口を塞ぐゴム製の栓。これが劣化すると、隙間から水が便器へ漏れ続けます。
今回は診断の結果、給水をつかさどるボールタップ全体の機能が低下していると判断し、一式交換をご提案しました。
2. 交換作業:新しい部品で機能を回復!
それでは、修理作業に入ります。
手順①:止水栓を閉める
まずは必ずトイレの止水栓を閉めて、給水を止めます。安全で確実な作業のための第一歩です。
手順②:古い部品の取り外し
タンク内の水を抜いてから、劣化した古いボールタップを取り外します。
固着していることもありますが、タンクを傷つけないよう慎重に作業します。
手順③:新しい部品の取り付け
いよいよ新しい部品、今回はTOTOの純正部品「HH06005RZ」を含むボールタップ一式を取り付けます。

▲【After】 新品の部品に交換完了!見た目もきれいになり、清潔感が戻りました。
古い部品と比較すると、その差は一目瞭然です。これで、正常に給水・止水する機能が回復しました。
3. 最終確認:水位調整でパーフェクトな状態へ
部品交換が終わったら、最後の仕上げです。
止水栓を開けてタンクに水を溜め、規定の水位(タンク内側の「-WL-」という印)でピタッと水が止まるかを確認します。
水位が高すぎても低すぎても、洗浄不良や水漏れの原因となるため、最適な量になるよう微調整を行います。
最後に、洗浄レバーで水を流し、一連の動作に問題がないこと、接続部から水が漏れていないことを入念にチェックして、作業完了です!
まとめ
トイレからの「チョロチョロ」という音は、水道代の無駄遣いだけでなく、他の部品の劣化を早めてしまうサインでもあります。
小さな異常に気づいたら、大きなトラブルに発展する前に、ぜひ専門家にご相談ください。
毎日使う場所だからこそ、プロの技術で安心・快適なトイレ環境を維持しましょう!
既設機種: | – |
交換機種: | TOTO ダイヤフラム部 HH06005RZ を含むボールタップ一式 |
対応地域(エリア): | 神奈川県川崎市幸区 |
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