
「マンションの廊下や駐車場の電気が、昼間もずっと点いている…」
「暗くなっても、外のライトが点灯しない…」
こうした共用部の照明トラブルは、建物の電気代に直結するだけでなく、防犯面でも不安ですよね。
その原因の多くは、光を感知して自動で照明をON/OFFする「照度センサー(EEスイッチ)」の故障にあります。
今回は、経年劣化した照度センサーの交換工事について、プロの電気工事士の視点からご紹介します。
施工前の状況
こちらが工事前の制御盤ボックスの外観と内部です。

▲【Before】
屋外に設置された古い照度センサー。長年の雨風や紫外線で劣化が進んでいます。
制御盤の内部。故障したセンサーの配線が取り外されています。
ご依頼いただいたアパートでは、照度センサーが故障し、照明が正しく自動点灯・消灯しない状態でした。
センサーは電子部品のため、寿命があります。
一般的に10年程度での交換が推奨されており、故障すると「昼間も点灯し続ける」「夜になっても点灯しない」といった症状が現れます。
プロによる安全な交換工事
【重要】
制御盤の内部を扱う作業は、高電圧がかかっており大変危険です。
感電やショートによる火災を防ぐため、必ず「電気工事士」の資格を持つ専門家にご依頼ください。
安全確保と旧センサーの撤去
まず、作業に関わる全ての電源をブレーカーで遮断し、電気が流れていないことを検電器で入念に確認します。
安全を確保した上で、制御盤内部の古いセンサーの配線を外し、本体をボックスから取り外します。
新しいセンサーの取り付け
新しいセンサーとして、今回はパナソニック製の「EE5810」を設置します。
古いセンサーと入れ替える形で、ボックスの外部に本体を、内部にソケット(受け側)を固定します。
その後、配線図通りに電線を正しく、そして確実に接続していきます。

▲【After】
新しいセンサーのソケットを取り付け、配線を接続しました。
動作確認
全ての結線が終わったら、ブレーカーをONに戻し、正常に作動するかを確認します。
センサー部分を黒い布などで覆い、夜の状態を擬似的に作り出して照明がONになるか、そして布を外して昼間の状態にし、照明がOFFになるかをテストします。
まとめ
共用灯の照度センサー交換は、一見簡単なようですが、安全に関わる重要な電気工事です。
「最近、電気代が高いな」「夜、暗くて危ないな」と感じたら、それはセンサーの寿命かもしれません。
適切なメンテナンスと交換で、省エネと安全性を両立させましょう。
建物の電気設備に関するお悩みは、私たち専門家にお任せください。
お問い合わせは、お電話、メール、LINEから受け付けております。
お客様のご都合の良い方法で、ご連絡をお待ちしております!
既設機種: | – |
交換機種: | EE5810 |
対応地域(エリア): | 神奈川県川崎市幸区 |
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